「できるfit テレワーク基本 + 活用ワザ」という商業誌を書きました
はじめに
実はリモートワークのツールを使いこなす為の商業誌を書きました。 そして、本日(2020/06/25)無事に出版されました。
できるfit Slack&Zoom&Trello テレワーク基本+活用ワザ (できるfitシリーズ)
以前に同人誌を書いたので、商業誌と同人誌の比較も交えて書いていきたいと思います。
商業誌を書くことになった経緯
2020年3月中旬頃に、ソニックガーデンに出版企画のお問い合わせがありました。 そこで、メンバーの大野さんが手を上げて、あれよあれよとメンバーが集まり、僕を含めた4人の共著で商業誌を書くプロジェクトが始まりました。
この本は出来る限り早く出版する事が重要だったため、共著で一気に書き上げるには適していたいと思います。
書いた本の概要
コロナ禍により急速にテレワークが進みました。 ただ、突然テレワークといっても、在宅で仕事を進めていく必要があります。ワークですからね。 テレワークを円滑に進めるためにはツールが必要です。
そこで、メジャーな3つのツールを使ってどの様な機能があって、それらをどの様に使いこなせば良いのかをまとめました。 テキストチャットと各種ツールとの連携が可能なSlack、テレビ会議のためのZoom、プロジェクト管理のためのTrelloです。
今回書いた「できるfit本シリーズ」は初めての方でも分かりやすい様に、イラスト・スクリーンショット多めのツールの説明本です。 正直に言うと、これらのツールは日本語の説明が本家のサイトにも記載されています。 ただ、これらのツールは多機能なため本家の説明も膨大です。
そこで、この本では「基本的な使い方 + 知っていると少し便利な使い方」に絞って掲載しています。 自分で読み返すと、知らない機能がいくつかありました。笑
本を出版するまでの進め方
3月中旬から動き始めて3ヶ月後の6月中旬に出版するというスケジュールだったのでスムーズに進める必要がありました。 そこで利用したツールも、本書で紹介しているツールです。 Zoomで定例ミーティングをして、質問や確認事項はSlackを使って進めました。
また、共著の4人もそれぞれ離れた所に住んでいます。 そのため、毎週決まった時間にZoomで集まって執筆しました。 執筆は、リアルタイムに共同編集ができた方が進めやすかったのでGoogleスプレッドシートに書いていきました。
同人誌を書いた時の様にGitでバージョン管理などもできましたが、今回の本は章ごとに数行の説明文を書くスタイルだったため、Googleスプレッドシートが適したツールでした。
商業誌のメリット・デメリット
商業誌を書いたのは、今回が初めてなので同人誌と比較するには経験が不足しています。 あくまでも商業誌、同人誌をそれぞれ一冊づつ書いた所感です。
メリット
- 編集のプロが監修するので構成、文章の言い回しなどは的確な意見がもらえる
- 印刷所、出版の手続きなどは出版社が進めてくれるので書くことに集中できる
- Amazon、書店販売となるため多くの人に読んでもらえる
デメリット
- 商業誌である以上、より多くの人に届ける必要があるためニッチよりもマスに向けた内容にする必要がある
同人誌の場合には、印刷所への納品、全体スケジュールのマネージメントなど執筆以外のタスクも多く締め切り間近はかなりバタつきました。 また、執筆した内容についても何度も読み直し、全体の言い回しの調整なども苦労しました。 もちろん、自動化することである程度の手間は減らせますが、今回の商業誌の執筆で、本の内容を書くことだけに集中できる事のありがたさを実感しました。
詳しい数字を書くことはできませんが、1冊あたりの印税率は同人誌の方が高いです。 商業誌なので、関わる人も多く、営利目的なので当たり前の話です。 しかし、商業誌は発行部数が同人誌とは比べ物になりません。圧倒的な物量です。
そのため、実際の収支としては思ったよりも多くなりそうです。(未確定)
商業誌と同人誌、書くならどっち?
これも書く本の内容によって大きく異なりそうなので、所感として。
本を執筆してみたいということであれば「できるfit本シリーズ」のようなツールの説明本を商業誌で書くのがおすすめです。 文章を書くのが苦手な人でも、ツールの説明なので自己啓発本の様に言葉をひねる出す必要は少ないと思います。
一方で、ニッチだけど自分の好きな様に書きたい場合には同人誌がおすすめです。 技術系の商業誌だと初版で3千冊程度の販売数が必要と聞いたことがあります。 つまり、数百冊しか売れそうになりニッチな内容だと商業誌は難しいと思います。
よもやま話
今回はコロナ禍の真っ只中で今必要なツールの本を書きました。 この数ヶ月で、紹介したツールも急激に利用ユーザーが増えたようです。 そのため、セキュリティも含めたアップデートが頻繁に行われました。。。
執筆中にバージョンが変わり、スクリーンショットの差し替えが発生したり、執筆時には存在していた機能が出版直前になって無効化されていて書き直したり。。。 旬のツールの本を書くとこういう事があるんですね。
まとめ
今回は初めて商業誌を書くという貴重な経験を積めました。 改めてあっという間だったけど貴重な3ヶ月でした。 共著で書いたメンバー、出版社の方には本当にお礼を言いたい。ありがとう。
周囲にテレワーク始めたけどツールの使い方がわからない方などいればぜひ。
できるfit Slack&Zoom&Trello テレワーク基本+活用ワザ (できるfitシリーズ)
Let’s enjoy telework!